でこらいふろぐ

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中山道を歩く人への注意点〜歩ける距離、宿泊場所、峠情報等〜

中山道をぶっ通しで歩くことによって中山道に関する大きな知見がたまったため後世の人に残そうと思いました。

この記事は中山道を踏破するための情報に特化していますがもうちょっと汎用的な「長距離を歩く際に何に気をつけるか」については以下記事を参照してください。

dekolife.hatenablog.com

歩いている間、毎日ブログ書いていたので、もっと詳しく知りたい方は以下ご参照ください。

dekolife.hatenablog.com

実際に歩いた日毎の宿場

東京から京都に向けて歩いています。1日平均33キロくらいのペースで歩いていました。

  • 1日目:日本橋〜大宮
    • 東京から埼玉へ
  • 2日目:大宮〜熊谷
  • 3日目:熊谷〜新町
    • 埼玉から群馬へ
  • 4日目:新町〜安中
  • 5日目:安中〜追分
    • 群馬から長野へ
    • 碓氷峠踏破
  • 6日目:追分〜長久保
    • 笠取峠踏破
  • 7日目:長久保〜下諏訪
    • 和田峠踏破
  • 8日目:下諏訪〜奈良井
    • 塩尻峠踏破
  • 9日目:奈良井〜上松
    • 鳥居峠踏破
  • 10日目:上松〜妻籠
  • 11日目:妻籠〜大井
    • 長野から岐阜へ
    • 馬籠峠踏破
  • 12日目:大井〜太田
    • 十三峠踏破
  • 13日目:太田〜河渡
  • 14日目:河渡〜柏原
    • 岐阜から滋賀へ
  • 15日目:柏原〜愛知川
  • 16日目:愛知川〜草津
  • 17日目:草津〜三条大橋
    • 滋賀から京都へ

宿泊場所

私の宿の探し方の基本的な方針として、「自分の歩けそうな範囲で宿泊の前日もしくは当日にとにかく安い宿を予約する」という感じだった。

東京、埼玉にいる間は駅付近にビジネスホテルが大量にあり特に問題ないのだが、群馬県の中でも長野よりの安中宿あたりで手頃な価格で宿泊できる宿が急速に枯渇し始める。「観光用のホテルに合わせて全体的な値段が上昇している」という感じだった。

また、基本的には(=岐阜の大井〜太田及び峠の手前を除けば)、「夕方17時くらいだしそろそろ宿泊場所を考えねば」となってから10キロくらい歩けばどこかには宿泊場所があるという感じではあった。

以下でビジネスホテルとルートインを分けているのは、ルートインが全体的にちょっと高級だったから。

休前日はとたんに宿泊料金が高騰するので注意。

以下、どんなところにどのような理由で泊まったか。

  • 1日目:大宮のビジネスホテル
    • この旅唯一のカプセルホテル。なるべくカプセルホテルに泊まりたかったがこの先出会うことはなかった
  • 2日目:熊谷のビジネスホテル
  • 3日目:新町のビジネスホテル
  • 4日目:安中のラブホテル
    • すぐ近くにルートインもあったがラブホテルのほうが安かった
    • 碓氷峠を控えているため本当はもう少し峠の方向に進んだほうが良かったのだがその日はつかれていたため安中で泊まった
  • 5日目:追分のルートイン
    • 当初は碓氷峠を越えた直後にある軽井沢で宿泊をする予定だったが軽井沢付近はその日が休前日だったこともあり、とにかく宿泊料金が高く泊まるのを諦めざるを得なかった。ビジネスホテルでも12,000円などしておりました…
    • この旅では1日平均33キロくらいのペースで歩いたのだが、この日は宿泊場所が見つからなかったおかげで難関碓氷峠を越えた日であるにもかかわらず碓氷峠越えからさらに宿泊場所まで10キロほど歩き、計40キロも歩くことになってしまった
  • 6日目:長久保の民宿 みや
    • この民宿を逃すと和田峠を越えて25キロ歩いて下諏訪まで行かないと宿泊場所がないので注意。
    • 中山道歩きの人がよく泊まるようで、中山道ガイドブックを置いてあったり昼食用のおにぎり付きがプランとして選べた
  • 7日目:下諏訪のビジネスホテル
    • 下諏訪は中山道唯一の温泉がある宿場なのですが、ビジネスホテルも普通のビジネスホテル的なお値段で温泉に入れました。良かったです。
    • 銭湯もたくさんあるので、温泉なしの宿でも温泉には気軽に入れそうではあった
  • 8日目:奈良井の民宿 しまだ
    • 女将さんが非常によくしゃべる方で楽しかった
    • 「頑張ってね」とおにぎりをいただけた
  • 9日目:上松の田政旅館
    • たくさんの人が来る予定でカレーをたくさん作っていたらしいがその人達が来ないことになったということで朝食のカレーを特別につけてくれた。自慢のカレーとのことで、非常に美味しかった
  • 10日目:妻籠の下嵯峨屋
    • 部屋に川の音が聞こえてきて良かった。ただ、それのせいで翌朝起きた時「ありゃ〜この雨音土砂降りだなぁ」と川の音を勘違いした
    • 妻籠は夕方には食事ができる店が閉まってしまうので注意。私は夜についたため夕食が食べられず
  • 11日目:大井 ビジネスホテル
    • 妻籠から30キロ弱で少し距離は短いのだが大井の後は十三峠であるためここで泊まった
    • この時、台風が近づいて来ていて危険だったというのもある
  • 12日目:太田のビジネスホテル
    • 大井〜太田の間は40キロの間に宿は細久手の大黒屋しか存在しないので注意しなくてはいけない。40キロ歩くか、大黒屋に泊まるかの二者択一を迫られる。それを知らずに夕方に細久手を通り過ぎたりすると死ぬ
    • 太田は宿泊場所が多くて良い
  • 13日目:河渡のラブホテル
    • 最初は加納(岐阜駅)付近に泊まろうかと思っていたが夕食を食べたら元気になったので「もうちょい歩くか」となって、加納からある程度歩いた先にはラブホテルしかなかった
  • 14日目:柏原のラブホテル
    • 関ヶ原を超えるとラブホテル以外に全く宿泊場所がなかったが、ラブホテルは3件並んで存在した
    • 休前日であることもあり、「宿泊」の時間が夜10時からになっていることを知らず8時前に入ってしまいめちゃくちゃ高かった
  • 15日目:愛知川の近江屋
    • 天空風呂という、露天風呂みたいな感じのお風呂が実に良かった
    • 民宿に全体的に言える話であるが、家の中の構造が複雑で、「あれ、お風呂どっちだっけ」みたいになってそれはそれで楽しい
    • 食事中、旦那さんが愛知川のいろいろな話をしてくれてよかった
  • 16日目:瀬田のビジネスホテル
    • 瀬田駅前、なんかめちゃくちゃ小鳥が大量にいて囀りまくっていてすごかった
      • twitterを検索した感じだと、いつもそんな感じっぽい
  • 17日目:ゴール。家に帰った

険しかった峠と、その直前の宿場、及び心構え的なものを書く。中山道を歩くときは、なるべくこの峠の直前の宿場で宿泊して朝早くに登らないといけない。山の中で日が暮れると絶望だからである。一度東海道を歩いている時に鈴鹿峠を日が暮れてから登ったが、本当に「これは死ぬ」という感じしかなかった。皆さんも気をつけましょう。

峠はいろいろあったが、和田峠の下り道を除けばそんなに足場の悪い箇所はないため、そこまで山に特化した靴である必要はない感じはした。ただ、十三峠には長い石畳の道があり、そこを通った時は雨の後だったためは普通の靴だと滑りまくった。

以下の峠の中でも特にやばかったのは碓氷峠、和田峠、塩尻峠である。心してかかれ。あと、どの峠でもクマが出るんで注意してください。熊よけの鈴があるといいと思います。私はなかったので手を叩いたり歌を歌ったりしながら通りました。

なお、以下以外にも「峠」と名のつく場所はたくさんあったが、以下の峠と比べると全く大したことがない。

碓氷峠

遊歩道は通らず、ガイドブック通りに旧中山道を進んだ。有名なめがね橋とか見られるかなと思っていたがそんなものは旧中山道沿いにはなかった

  • 坂本宿と軽井沢宿の間の峠
  • 12時前に峠に入って15時頃着
  • 東京側から登った時の、刎石山の峠までの最初の30分が大変すぎる。めちゃくちゃ急な坂を登らされ続けて心が折れそうになる
  • 上記をすぎれば、まぁそこまで大変なところはなくなる
  • ヒルがたくさんいる。山から降りてきた人がヒルに噛まれて血が止まらなくなっていたし、私も靴の中に何回か侵入された
    • 私は全身をタイツやアームカバーで覆っていたため、ヒルに噛まれることはなかった。良かった
  • 川を渡ったりするので、雨が降っているとやばいかもしれない。小さい川だったが、橋などはなかった

笠取峠

  • 芦田宿と長久保宿の間の峠
  • 碓氷峠と比べると、国道沿いをひたすらゆるやかに登っていくだけなのでそんなに大変ではない。が、国道沿いなので遮るものがあまりなく、暑いので注意
  • 基本的に国道沿いなので、この峠に限っては日がくれてる状態で登ってもなんとかなるかもしれない。オススメはしないが
  • (2016/07/09 追記)コメントで、「土道も多い」とのご指摘いただきました。当時からちょうど一年が経過した今となっては当時をあまり覚えてないのですが、何か道を間違えたりしていたかもしれません

和田峠

  • 和田宿と下諏訪宿の間の峠
  • 11時前に峠に入って17時頃下諏訪着
  • 碓氷峠と和田峠は両方とも「中山道の最大難所」と言われている
  • 和田峠のほうが碓氷峠よりも長い
  • 和田峠を登って行くと、おいしい水が湧いているところがあっていい感じ
  • 和田峠の下りはめちゃくちゃ足場の悪いところを延々と歩かされて足が壊れそうだった

塩尻峠

  • 下諏訪宿と塩尻宿の間の峠
  • 東京側から登った際、延々と続く超絶斜度のアスファルト道を登らされ、死ぬかと思った

鳥居峠

  • 奈良井宿と薮原宿の間の峠
  • 奈良井の民宿の女将さんが「碓氷峠、和田峠を超えていればこんなの遠足みたいなもん」と言っていた。遠足ほど楽ではなかったが、まぁ、確かに和田峠、碓氷峠、塩尻峠よりは圧倒的にすぐに頂上に着いた
  • この峠の先を越えたあたりから極端に食事処が減っていく。注意

馬籠峠

  • 妻籠宿と馬籠宿の間の峠
  • この峠も山道ではあるがそんなに大したことはない

十三峠

  • 大井宿から大湫宿、細久手宿を過ぎ、御嶽宿までの非常に長く続く峠
  • 10時前に峠に入って16時頃着
  • 正確には、全部が十三峠ではなくて、いろいろな峠が続いているのだが、まぁ、基本的にずっと山道
  • 上記「宿泊」のところにも記載しているが、大井宿から十三峠を過ぎて太田宿まで細久手の大黒屋を除いて宿泊できる場所が1件もないので注意が必要

食料

長野あたりに行くと急速に外食屋さん及びコンビニがなくなっていき、「見つけたら確実に入る」という心構えが求められる 妻籠あたりで、1食にカロリーメイトを1本ずつ食べていた時は死ぬかと思った。

また、長野の中でも木曽路(塩尻宿〜中津川宿)では基本的に夕方17時以降は食べ物屋がほとんど何もやっていないと考えたほうがいい。朝早く起きて17時までに食事を済ませて宿にはいるというのが大切である。私はできなくてせっかくの長野なのに蕎麦が食べられなかった。

電波

イーモバイルとソフトバンク携帯を持って行っていたが、イーモバイルがかなりの頻度でつながらなく大変だった。

ソフトバンクが繋がらなくなるのは、山の中以外では特になかった。が、結構3G回線になっていた。また、ソフトバンクの3日で1GBを超えると帯域制限がかかるというのがかなり厄介で宿の予約に支障をきたした。

中山道と東海道

中山道と東海道を両方歩いた私からの感想

江戸時代などは、幕府の戦略上の理由で大きな川に橋が架けられておらず、海沿いで大きな川が多かった東海道はかなり厄介だったようですが、普通に橋の架かっている現代においては東海道のほうが圧倒的に楽。

東海道で最大の難所である箱根峠が標高846mであるのに対して、中山道の和田峠は標高1,531mなど、まぁ大変な感じ。

ただ、中山道で山々を歩いた後に岐阜県の平野部に出てから思ったのが、「平野を歩くって全然たのしくないな」ってことでして、まぁ、楽をとるか楽しさをとるかで東海道か中山道を選ぶといいんじゃないかなという感じ。

やったことの効果

皆も是非やろう

  • 体重が2~3キロ減って体脂肪率が4%ほど減った。すごい
  • 今日、血圧を測ったんだけど超健康な血圧になっていた
    • 去年の結果みたら、最低血圧が少し下がったたけで去年もだいたい同じくらい健康だった