でこらいふろぐ

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ティンカー・ベル殺し読んだ

私の愛してやまない作家であるところの小林泰三がまたメルヘン殺しシリーズを書いたということで大喜びで読んでいた。

タイトルや表紙から推測できるように、今回はピーター・パンの話である。相変わらず面白い。このシリーズのいつものことながら、主人公の蜥蜴のビルの要領の得なさとピーター・パンのメチャクチャさからくる会話がめちゃくちゃで大変良い。 また、いつもどおり多少グロシーンもあり、グロシーンは読むと思わず笑ってしまうグロさがある。

トリックについては何も書かない。

小林泰三の本は中学の頃から大好きで読んでたけど、メルヘン殺しシリーズのとぼけた会話の感じはどのあたりから出てきたんだろうなぁ。「ネフィリム 超吸血幻想譚」や「ΑΩ」の長編にも、暗黙のとぼけた感じはあったが、「失われた過去と未来の犯罪」でとぼけた会話が明示的に出てきて、メルヘン殺しシリーズで完全に開花した、みたいなイメージはある。

面白かった。次の作品にも期待。ただ、この本のせいで私のポリシーである「コツコツいろんなことをしつつ毎日早く寝る」が3日ほど崩れたのは若干反省しなくはない。いや、楽しかったからいいか。

蛇足だが、妻も小林泰三が大好きで2人の共通の話題になるのも良い。以下tweet時に付き合っていた女性が今の妻である。

追記 なんの気無しにtwitterを検索したら小林泰三さんがtwitterやっていることを知った。すごい時代になったなぁ。