異文化理解力――相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養
- 作者: エリン・メイヤー,田岡恵,樋口武志
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2015/08/22
- メディア: 単行本
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id:daiksyさんにオススメされて読んだ。
大変良かった。daiksyさんが「全人類が読むべき」と言ってたのは伊達ではなかった。
この本では国ごとの人々の働き方の文化を8つの軸から分析し、軸毎に、軸の中で国ごとに軸のどのあたりにいるか、軸の中で離れた場所にいる国の人との仕事の仕方の注意点や工夫すると良い点について書かれている。
この本では国ごとの差異にフォーカスして書かれているわけだが、ここで書かれている文化の違いにより起きる問題は、日本人同士だとしても当てはまることが多い話だなと思いながら読んでいた。
本の中に書かれているように「自分の国は絶対的にこういう文化だからこうすべし」というわけではなく、結局は自分と相手の相対的な位置関係を把握した上でどういう問題が起き得てどう解決すると良さそうか、解決方法としては主に「このチームではこういう方向でやる」と明示することが多くの場合うまく行く方法である、というようなことは、同じ国の人間同士で働いていても程度の差こそあれ全く同じことが言えるよね、と思えるのであった。
数年前に転職した際に文化の違いで苦しんでいた(今も完全には克服できていない気もする)問題の多くがこの本の枠組みによって分析可能だなと思われた。
異文化のメンバーがたくさんいるチームで働く人にオススメの本なのであろうが(残念ながら私はそういうチームで働いたことはないので本当にオススメなのかは不明ではある)、日本人だけだとしても、例えばこれから転職したりで新しいコミュニティに所属するような、もしくは新しいコミュニティに所属しててなんかしっくりこないな、などと思ってる場合には大変おすすめの本である。